2008年06月10日

とかれふ。


 えー、という訳で貰い物第一弾、ハドソン産業謹製・トカレフTT-33でございます。モデルガンでなくて、悪名高きガスブロの方。……いや悪名は似たようなもんですが。

 まあ、実銃に関しては細かい説明は不要でしょう。悪い意味で有名ですし。ただ、悪いイメージだけで語ったのではこの名銃に対し失礼である!と強く言いたい。なのでちょっと擁護。
 まず、主に暴力団により大量に国内に流れ込んだ銃なのは事実です。が、正確に言えばそれはこのソ連製オリジナル・トカレフではありません。中国がライセンス生産したコピーモデル(五四式)です。トカレフもソ連も無関係、文句は中国に言って下さい中国に。だいたいオリジナルはとっくの昔(1950年代)に制式拳銃じゃなくなって生産終了してますってば。日本に流れてきた時代と辻褄が合わないじゃないですか。
 いや、まあ、後継で制式になったマカロフがつい最近制式から外れましてね?使わなくなったのが大量にダブついたんですわ。で、もうソ連じゃなくなってカオスになってますんで横流しされまくりで、丁度今現在トカレフを超える勢いでロシアから流れ込んでおる訳ですが……

 閑話休題、二つ目。
 有名ですが、この銃、マニュアルセフティが存在しません。マガジン入れて初弾装填したら最後、もう撃つしかありません。ハーフコックで止められはしますが、指デコ必須って超危険だし事実上未装填状態で持ち歩けと。激しく不便だし危険だし、事実暴発事故続出だったらしいです。
 が、実際戦場じゃ拳銃抜いて初段装填する状況なら即座に撃って全弾打ち切るだろ常考、という大雑把なゴフンゲフンシンプルな割り切りではあります。何よりセフティが無い分パーツも加工も劇的に少なくできる訳で、とにかく生産性最優先を貫いた結果なんでしょう。一見イイカゲンに見えて、これはこれで立派に筋の通った考え抜かれたコンセプトだと思うのですがどうでしょう。通す方向が斜め上なだけで。大体T-34とかJS-3とかMig-25とか、ロシア人の作るモノの「確かにスゴいんだけど何だかとってもスットコドッコイ」ぶりが解ってれば、トカレフだって別に驚くような設計じゃないでしょ?ね?
 あと、あくまで物騒な時代故にこういう設計で良しとされたのであって、滅多に撃たないであろう平時にコレはマズい、というのはちゃんと解ってたはずです。戦後早い時期に制式から外れたって事実はその証明だと思うのです。


 ハンマーとスライドセレーション。
 フレームとスライドが大きく後ろに伸びてハンマーを覆ってますが、厚着の懐に入れてもハンマーが引っかからないように、という配慮らしいです。似たような考えの現代ガバのリングハンマー+ビーバーテイルなんかと比べるとえらく大雑把なゴフンゲフンシンプルなデザインですこと。
 スライドセレーション、これも同じく分厚い手袋してても掴みやすいようにこの形、だそうです。トカレフのチャームポイントな訳ですが、戦時生産モデルでは生産性向上のため普通のヤスリ状に変わっております。そう複雑な形状でもないのに、これでもまだ我慢できなかったらしいです。


 トリガー。タッチ最悪。「どんがらがっしゃーん」までは行かないにせよ、「ばきーっ」て感じです。シングルアクションだし、もっとソフトに軽くできるはずなのに、どういう設計してんのよハドソン。
 ……あれ?
 ちょ、ちょっと待って。
 ……このタッチが実銃通りらしいです。
 流石だロシア人orz
 その上のデザインの欠片も無いゴフンゲフン銀色のパーツは、スライドストップを固定するための割りピン。後ろの棒が支点になってて、前のスライドストップ軸を噛んでます。これを後ろにずらせばスライドストップが抜けて分解できます。スルッと。本当にこれだけで固定してます。
 ちなみに分解の度にこのピンを「ぐりっ!」と引っ張る事になるんで、使い込んだトカレフは例外なくピンの後ろのフレームに傷が付いてます。そうなった方がいかにもトカレフらしいんですが、ハドソンのHW材は丈夫なのか、なかなか傷つきません。
 うん……いいんですよ、質感も。流石はモデルガンメーカー。


 で、アッと言う間に分解。ちょお簡単。
 実銃だと、この後ハンマー周りが「ごそっ」「すぽっ」とフレームから抜けるんですが、このガスガンではそれは無理。丁度ハンマー軸あたりにあるピン、実銃にはありませんからきっとこれで止まってるんでしょうね。


 グリップ。ネジ止めじゃなくて、真ん中のレバーを回すだけで脱着できます。実銃を見事に再現しております(本物はウェイト入ってませんけど)。そうまでしてシンプルにするか、というトカレフの萌えポイントな訳ですが……待てよ、普通にネジにした方が部品は減るような気がしますよ?
 これはアレですね、「ネジとネジ穴のピッチを合わせる自信が無かった」のではないか、というのが私の説なのですが。真相やいかに。


 という事で、2ショットはM1911A1と。外観は結構違いますが、中のアクションはほぼガバのコピーというのは有名な話。これもまた「コピー・ガバ」である訳です。


 しかし、妙に手に馴染みます。グリップのサイズが丁度いいです。薄くて嵩張らないし、とってもいい感じ。
 何気に、日本人の体格にベストマッチの銃なんじゃないかとすら思えて来ます。
 ……閃いた。「トカレフ・コンパクト」!

 1.バレル/スライドを短縮。グリップはそのまま。
 2.口径拡大。今時7.62mm×25はないわ。バレルが細くギリギリっぽいので難しそうだけど、.32ACPなら行けるか?
 3.当然、マニュアルセフティ追加。

 これで、日本のお巡りさんには丁度いい銃になると思うのですが、いかに。
 ……ああっ!でもシングルアクションじゃん!ダメじゃん!

 で、これを貰う際に「動作不可」と聞いておりまして、とりあえず試してみた訳ですよ。
 初段ブローバック!……と同時に生ガスが上にぶしゅー!……
 これ後期型のはずだからひょっとしたら……と思ってたが甘かった(前期型はほぼ100%動かなかったらしい)。これはあれか、ブローバックした後のバルブ閉鎖(ガスカット)が上手く言ってないって事か。マガジンのバルブ本体か、それともフレーム側のメカの問題か?とりあえずバルブ換えるかマガジン換えるか……いずれやってみますかね、いずれ。
 とりあえず、弄って楽しむだけなら質感はいいし手に馴染むし、かなり満足。やるなハドソン。
 これで信頼性があればねぇ…… 






Posted by 水野。  at 00:56 │Comments(0)ハドソン産業

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