2008年02月07日
ぱふぉーまんす・せんたー。
KSCのガスブロ、S&Wパフォーマンスセンター・M945コンパクトでございます。いろいろ調べても悪く言ってる人がほとんどいない、KSCの最高傑作とまで言われる一品であります。
5インチフルサイズとコンパクト、ブラックとシルバー、ついでにセレーション形状でいくつかバリエーションが用意されておりますが、5インチはちょっと大味過ぎて好みから外れるのでコンパクトを、表面仕上げが極上との評判を聞いていたのでシルバーを選択。
実は前のShorty.40の時、キャラが被るんでどっち買おうかと結構悩みました。で、そいつがいろんな意味でしょんぼりだったので、リベンジの意味を込めて結局両方買う事に。いや悪くはないし好きなんだけどね、Shorty.40。今回は中古ショップで通販。1.3k円なり。
ちなみにパフォーマンスセンターってのは、S&W内の腕利き職人チームだそうで、BMWとM gmbhの関係……と言って解る人がどれだけいるんだか。あるいはスバルとSTIとか、日産とニスモとか……これはちょっと離れすぎてるか。とにかく、大量生産の本隊とは別に、少量生産の高級モデルを作る部署、と。
で、このM945、実銃は中身のメカがまんまガバメント。よりによってS&Wが、永遠のライバルたるコルトの象徴・ガバメントのクローンを作るかよ、と発表時はかなり物議を醸したらしいです。が、フルコピーという訳でもありませんで、フレームデザインはしっかりS&Wオートの意匠を受け継いでいるのが解ります。さらに、ガバメントのパテントが切れる(1986年)と「SW1911」なる本当のフルコピー・ガバメントを売り出しておりまして、M945はまだマシだったというオチが。
閑話休題。それはさておきKSCガスブロの話。
いや、しかし、
美しい。
めちゃくちゃ奇麗なシルバーです。ムラ皆無。
刻印も細く薄くカッチリ入ってます。スライドにうっすら残る加工跡がお解りいただけますでしょうか。
M945シリーズのデザインアクセント、スライドの鱗状セレーション。エッジが立ちまくりで指が切れそうです。(大袈裟)
チェンバー部分。下にある切れ込みは、弾が装填されてるのを確認するための覗き窓。勿論ガスガンでは無意味。でも、ある。
スライド先端、バレルを支える箇所(バレルブッシング)はこんな構造になっておりまして、「スフェリカル・ブッシング」と言うそうです。
大抵のオート拳銃は、ブローバックするとバレルが上を向くようになっております(例外あり)。するとブッシングには、その角度の変化を吸収しつつバレルを出し入れできるように隙間が必要になるのですが、その分バレルの固定が甘くなり命中精度が低下する事になります。それでも必要充分な精度は出せるし普通は気にされないのですが、そこに拘ってみたのがパフォーマンス・センター。ブッシングを二重構造にして内側をクルクル回るようにし、バレルを常にしっかり保持できるようにした……というもの。そしてそれをオモチャで完全再現したKSC。
……うん。どっちも馬鹿。(褒め言葉)
KSC名物、自社ロゴ隠し。スライドストップを外した裏に入ってます。
セクシーショット……のつもり。グッと来ない?来ませんか?そうですか。
コンパクト・オートって、この角度からの「短っ!」感がいいと思うのですが。
グリップも、チェッカリング尖りまくりで木目もそれっぽくて、プラ製とは思えない。ハンマー起こした時の軽く硬いクリック感、トリガーのキレ、全てが素晴らしい。
かなり満足です。これはいいものです。払った金が全然惜しくない。Czもそうだけど、奇麗過ぎて触るのに勇気が要るのが逆に難点。
…うーん、もっと頑張れ、ウェスタンアームズ。
最後の写真は、純S&WデザインのShorty.40とガバメントと並べて。間の子って事で。
ここん所ズングリムックリ系が続いたので、次はそろそろでかい銃に戻る予定。